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まるっと恋に落ちたから いまさら止められるわけないじゃん

# We are Hey!Say!JUMP

2021年4月11日。その日は突然やってきた。約6年3ヶ月追っかけてきたHey!Say!JUMPが9人である最後の日。

 

鳥が産まれて初めて目に映るものを親と認識する刷り込みと同じで、自分が堕ちた時のグループ構成が自分の中の初期設定になっていて。だから私にとって、嵐は5人だし、King&Princeは6人、SnowManは9人で、Hey!Say!JUMPは9人である(もちろんグループの歴史は履修済みとする)。

 

正直、じゃんぷに堕ちた時、既にデビュー当初の完全体ではない9人体制だったから。私自身あんまり人数にこだわりは無かったし、じゃんぷに至っては割と裕翔くんしか追ってない愛で方(私史上初のロックオン型)だし、だからあれは2018年6月なのか、突然圭人が留学するって発表しても、残念だったけどダメージは少なかったように思う。それよりも納得のいっていないやまだの顔の方が鮮明に記憶に残っているかな。「パワーアップしてHey!Say!JUMPに還元出来るための留学」「必ず帰ってきます」「その間互いに切磋琢磨しよう」と言っていたよね。そうして、8人(1人)体制期間が始まった。

 

その間、出したシングル5枚・アルバム3枚・ツアーは3回、2018年はアリーナからの初の4大ドーム~2019年は台北公演からの4大ドーム~2020年 Fab!は年をまたいで生配信で行われ、その1枚1枚1回1回、攻めの姿勢で8人が成長して行くのを実感する日々。その度に精度や完成度が高くて、8人でフォーメーションを組んでいくことに慣れすぎて、個人的には前から8人だったんじゃないかなって思えるくらい自然過ぎた。8人が提示してくるものが、回を追うごとに圧巻だったし、好き過ぎて、一昨年の東京ドーム終わりの打ち上げにて友達と「来年、圭人帰ってくるね。そしたらもうこの2年の楽曲は見れなくなっちゃうのかな。」なんて話もしたね。これは「帰って来ないで欲しい」の意ではなくて。「こっちはこれだけ成長してるんだから、それ相当の成長をして帰ってこないと許さない」の意だった。

 

2015年初春、私が好きになった頃。10周年を控えて目に見えて確実に事務所から推され始めていた頃だった。20代前半の男子が集ってわっちゃわちゃしている姿がめちゃくちゃ可愛かったけど、めちゃくちゃ内弁慶だった。嵐が初めて後輩を交えて行ったワクワク学校、若手乱立の中、大抜擢のじゃんぷは内に内にが凄すぎて圧倒されるままに終わった気がする(それがまた可愛かったんだけど)。実力か事務所のプッシュか、次第に個人仕事も増えていった。ドラマに映画、バラエティー…コンサートのMCでお知らせに使う尺が長くなっていった。余談だけど、裕翔くんで言うと、知念ちゃんの映画といのちゃんの映画と裕翔くんのドラマの番宣が重なった夏。これは個人のポテンシャルなんだけど、上手に宣伝するいのちねに、今ひとつパッと番宣出来ない裕翔くんを私は凄くいじらしいと思ったこともあった。そうして少しずつ少しずつそれぞれが場数を踏んで、2017年は10周年。推された割には大爆発的ヒット!とは正直いかなかったけど、周年を起点にメンバーの意識は確実に変わっていったように思う。いのおくんが、「デビューから6〜7年は山田にグループを引っ張ってもらってきたから自分に仕事が回ってきた今、少しずつ返していきたい」って言っていた。伊野尾革命なんて言われたけど、朝の情報番組もバラエティーMCも気付けば6年近く、建築学科卒を武器にした仕事も増えた。10周年を越えて髙木くんが「いま仕事がめちゃくちゃ楽しい!」って言うようになった。そしたらバラエティーのレギュラーは決まるし、毎年舞台の声がかかるようになった。だいちゃんとひかるは、昼の情報バラエティーのレギュラーを死守して、今や自らのコーナーも持てるようになった。だいちゃんの個々の多方面での活躍も目覚ましいし、ひかの故郷での仕事が増えてきたのもうれしい(こんな状況下だけど無事に聖火ランナーが行われるといいなぁ)。薮ちゃんは時間が掛かったけど無事に大学を卒業して、きっとそれも弾みになって好きなサッカーの仕事やコメンテーターの仕事が舞い込むようになった。知念ちゃんは元々のポテンシャルが絶対高かったけど、さらに器用に精巧にプレゼンターや役者に邁進して、舞台の挑戦も決めた。やまちゃんは、やっと極めたい道を極めるための時間を少しずつ持て始めたかな。日本アカデミー賞新人賞も受賞してね、公開を控えてる映画も沢山あるね。そして裕翔くん、映画にドラマに、画面を飛び出して舞台も経験してね。ひとつひとつ経験値が増していく毎にほんっとうに心身共に頼もしくなりました。

 

そうやって8人は着実に成長した時間を過ごしていて、一方圭人も無事に向こうでちゃんと学校を卒業して、当初の予定より延びていたけど、いつか圭人が「必ず帰ってくる」なら、その時よりグループがパワーアップ出来たらいいねってぼんやり思っていたよね。

 

だからこそ今回の決断は、何だか感情が無になりました。第一報を受けて悲しいとか悔しいとか惜別の気持ちより、そっか……て気持ちが強かったかな。何よりメンバーが圭人が不在のこの2年半、事ある毎に、ここに居場所があるよと言わんばかりに圭人の名前を出していたから。彼らなりに待ってるんだな、いるよって発信してたから。なんかそれが、無になってしまったようで私はきっと悲しかったんだと思う。

 

圭人がJUMPを抜けることが発表されて、9人体制最後の日までたったの数日。じゃんぺやラジオで、それぞれに気持ちを発したのを見て、メンバーは待ってたんだなぁって強く感じた。らじらーでいのちゃんが「約束と違うじゃん、て思った」って、そうだね、「JUMPに還元出来るようパワーアップして帰ってくる」約束だったし、その約束をメンバーが忘れてなかったこと、そしてそれが叶わなくなった事がもっと悔しくなったな。

 

グループの数だけいざと言う時の対処の仕方があって。彼らは最後に9人でステージに立つと言う道を選んだんだけど。もうどんな顔で見たらいいんだよと思ったし(配信だから誰も見てないんだけど)、どんなことになるんだろうって怖さもあったけど、結果、9人でいるところを見届けられたのは良かったのかなって。ほらオタクって情報開示欲みたいなのあるじゃん。色々想定してあれこれ勝手に思うより、そーゆー自担、グループの姿見れて腑に落とそうとしている、腑に落ちたところが大きい。正直8人に見慣れて、人数はどちらでもいいなんて思っていたけど9人揃っているの見たら、なんでこれがおかえりパフォーマンスじゃないのかなって悔しくなったね。「圭人が出たい」って言ったから叶った9人でのパフォーマンス、「圭人がやりたい」って言ったから組んだ円陣、「圭人が歌いたい」って言った楽曲たち、「圭人がひとりで挑戦したい」と言ったから見送ることを選んだ8人。最後の最後まで、たっぷりの優しさと、そして今日までに培った強さを秘めた空間だなぁと思うと涙が止まりませんでした。 

 

そんな8人に見送られて進む道なんだから、圭人には本当にがんばってほしい。

 

ちょっと前まで若い男の子がわちゃわちゃしていて楽しい可愛いだけの集団から、全員がアラサーになって、着実に地に根を張りながらキラッキラのアイドルを職業として選択して進んでいく。私はそんなHey!Say!JUMPがいまめちゃくちゃ眩しくて頼もしくて仕方ありません。個々に力を付けてきたことが、Fab!でさらに加速したような気がしていて。そもそものコンセプト、無観客・有観客…コンサートの在り方、コンサートの魅せ方、近年以上に一辺倒ではない攻めの姿勢が感じられたよね。

 

来月には新曲が発売。配信でも披露していたけど「Try&error」が、Hey!Say!JUMPの現在地のような気がして。声高らかに放つ最後の『We are Hey!Say!JUMP』は痺れるね。

 

そんな今日は8人で歩き出す始めの第一歩!JUMPの進む未来がとても楽しみです!

 

2021.4.12

UKI